新宿探検 十二社池を捜す 20210116

古いDVDを見ていたらブラタモリの新宿版を発見。
新宿中央公園のすぐ隣に広い池があり、観光地だったという。

古地図を持って探検に出かけた。

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 地図で見る新宿区の移り変わり 新宿区教育委員会編 昭和10年淀橋地図 画面上が西方向

淀橋浄水場は、現在は都庁を含む高層ビル群からなる新都心エリアに変わっている。

その西の六櫻社は後の小西六の工場敷地であり、現在は新宿中央公園の一部。

その西の熊野神社(十二社)から十二社通りを挟んで長く伸びる池が本日の目的地。

 

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昭文社シティマップル東京23区から;画面上が西方向

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熊野神社前交差点から西に入り、最初の横道を上り、微高台(西高台と仮に命名)上の住宅街を南に向けてどんどん歩く。
十二社通りに向けては下り坂であり、その向こうの熊野神社の本殿がほぼこちら(西高台)と同じ高さに見える。
つまり、十二社通りを含む低い土地が中央公園と西高台の間に伸びていることが確かめられた。

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十二社通りに下りて角筈交差点まで歩き、地図を広げる。
古地図と現存の道筋が対応する(昔の道筋が現在も残っている)良い例として、
現在のセントビラ永谷から入った横丁の屈曲点が古地図の十二社池の南端に相当する。

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ここから池端道路と思われる小道(A)を北方向にどんどん歩いてみる。

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道の西側は登り坂であり、この道が池面に近いことを裏付ける。

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ほぼ終端近くで、ありました。ブラタモリに登場した福助そば屋さん。
番組では店のすぐ裏に池があったそうだ。よって、この道Aが池の西端、十二社道が池の東端ということになる。

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もう一つの探し物、タモリが池まで歩いて下った階段道がなかなか見つからない。
諦めて帰りかけたその時、パパが大声をあげた。やっとみつかりました。細くて折れ曲がった階段道。

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階段の上から見ると池面までは結構な高度差。なるほど。記念写真。

思ったよりずっと小さいのでちょっとがっかりしたけど、ブラタモ追跡のウオーキングは無事に目的を達成したのであります。

1万歩。ハイ、お疲れ様。

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帰宅後、Google Earthで同地区の標高をチエック。

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 GoogleEarth

十二社道からA道のあたりは標高29~32mであり、これに比べて中央公園は標高36~41m、西高台は37~45mと高い。
標高の低い地域は古地図の池の南端を超えてさらに伸びていて、西新宿小学校まで広がっている。

そういえば甲州街道と山手通の交差点あたりは昔の水源地であり、春の小川の作曲された宇田川もこのあたりが水源である。
そう考えて地図を眺めなおすと、十二社通が直線ではなく曲線であるのも昔の川の存在を示唆する。
十二社通りの曲線を北にちょっと伸ばすと神田川に到達する。 なるほど。
武蔵野台地の伏流水が山手通のあたりで地表に出て水源となり、神田川に注いでいた昔の新宿が想像される。

 

 

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